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2019.07.01 NEW

オフィスで光電話を使うメリットとデメリット

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現代では、光回線での通信が当たり前となりました。
このため、インターネットを活用した「光電話」を使いたいと考えるご担当者様も、多いと思います。

オフィスで光電話を使うことは、一般の加入電話よりも低コストになるメリットがあります。
一方でデメリットもありますから、事前によく検討した上で使うことが必要です。

光電話の特徴

光電話は、アナログ回線を利用した電話と比べて、異なる点がいくつかあります。
一方で、さまざまな業者から選べる点も特徴の1つです。
これらの点について、順に解説します。

(1)光回線を使った電話

光電話は、光回線を利用しています。
もしインターネットに光回線をお使いの場合、別途光電話の契約を結ぶことで光電話が使えます。

(1-1)契約は、光回線とセット

光電話の契約は、光回線とセットで行う必要があります。
従って光電話の料金だけを見て契約すると、かえってランニングコストが高くなる場合があります。
光電話を契約する場合は、光回線の月額コストも含めて検討しましょう。

(1-2)電話機と光ファイバーは、直接接続しない

光電話で用いられる光ファイバーは曲げに弱いため、注意して扱う必要があります。
このため光ファイバーを活用した電話と聞くと、使いにくいと思う方もいるかもしれません。
しかし実際に接続する際には、光ファイバーはオフィス内にある「回線終端装置」までとなります。
従って電話機の近くに光ファイバーはないため、使いにくさを気にする必要もありません。

(2)さまざまな通信事業者から選べる

光電話はNTT東日本やKDDIなど、多くの通信事業者がサービスを提供しています。
主な事業者とサービス名は、以下の通りです。

事業者名
サービス名
NTT東日本
ひかり電話オフィスタイプ
NTT西日本
ひかり電話
KDDI
KDDI 光ダイレクト
ソフトバンク
おとく光電話

光電話のメリット

光電話のメリットには、料金と通話品質があげられます。
それぞれのメリットについて、解説します。

(1)通話料金が割安

光電話は、通話料金が割安という点が魅力です。
特に通話を頻繁に行うオフィスでは、コスト削減効果が期待できます。

主な業者の通話料金は、以下の通りです。
なおソフトバンクは、「通話料金プラン2」を選んだ場合の料金を示します。

事業者名
加入電話への通話料
携帯電話への通話料
NTT東日本
3分当たり8円
1分当たり16円~17.5円
NTT西日本
3分当たり8円
1分当たり16円~18円
KDDI
3分当たり8円
1分当たり15.5円~16円
ソフトバンク
3分当たり7.9円
1分当たり15.5円~16円

光電話に対して、一般の加入電話を使うと以下の通話料がかかります。
  • 市内通話は、3分当たり8.5円
  • 同一県内への通話は、3分当たり20円~40円
  • 携帯電話への通話は、1分当たり16円~20円
このため、光電話のほうが安く通話できるケースが多いです。

(2)IP電話よりも通話品質が良い

IP電話は光電話と同じく、インターネット回線を活用した電話に分類されます。
IP電話に使われるADSLには、配線の内部に銅線が使用されています。
このため、周囲の電話回線や雷などのノイズを受けやすいことが弱点です。

一方で光電話は、光ファイバーを用いて通信を行います。
このためノイズの影響を受けにくく、安定した通話品質を確保できます。

光電話のデメリット

光電話には料金が安価、かつ通話品質がよいというメリットがある一方で、デメリットもあります。
ここでは主なデメリットを3点取り上げて解説します。

(1)光回線の契約が別途必要

光電話は、光回線のオプションとして提供されるサービスです。
従って光電話だけを使う場合でも、光回線の契約は必須です。
ただし光電話と光回線をセットで提供するサービスはありますので、そういったサービスを検討することも1つの方法です。

(1-1)オフィスが光回線対応でないと使えない

光電話を使うためには、オフィスが光回線に対応している必要があります。
ただし、古いオフィスのなかには、光回線に対応していないビルもあります。
このような場合は、光電話を使えません。

(1-2)建物によっては、契約可能な業者が指定される場合がある

建物自体は光回線に対応していても、オーナーが建物ごと特定の光回線業者と契約している場合もあります。
たとえば、その建物が「KDDI光ダイレクト」を契約している場合、貴社だけ「フレッツ光」の光電話を使うことはできません。

従って、建物によっては光電話の業者が指定される場合もあるため、建物に指定業者があるのか、事前に確認をすることが必要です。

(2)回線が混雑していると、通話の品質が下がる場合がある

光回線はベストエフォート型のサービスです。
各社のWebサイトで表示されている回線速度は、通信状況がよい場合に出る速度です。
しかし、通信状況は時々刻々と変わりますから、一定の速度が保証されているわけではありません。

当然のことながら利用者が多い時間帯は回線が混雑し、一度に送受信できる通信量が減ってしまうため通話の品質が下がる場合があります。

(3)他のサービスに影響を及ぼさないか、確認が必要

もし貴社で以下のサービスを利用されている場合は、光電話に切り替えても問題なく使えるか、事前に確認が必要です。
  • ガス漏れの自動通報サービスを利用中の場合
  • ガスや電気の自動検針を利用中の場合
  • 警備会社のセキュリティサービスを利用中の場合

まとめ

光電話は、コストを削減できることや、IP電話よりも通話品質が良いところが大きなメリットです。
一方で、回線の混雑時には通話の品質が悪くなってしまう可能性や、電話を利用したサービスに影響を及ぼす場合があったりデメリットもあるので注意が必要です。

光電話の導入を成功させるためには、建物自体に光回線の設備が導入されているかなど事前の調査が重要と言えるでしょう。
導入を検討される方は、本記事にあげたメリット・デメリットを理解した上で、光電話の使用を始めるのが良いでしょう。